おタバコお吸いになりますか?…奇妙な日本語
「おタバコお吸いになりますか?」
なんという奇妙な日本語、というより、最低の日本語である
にもかかわらず、業界での「この言葉の普及率」は、
70%を超えているかもしれない
菅総理大臣の不支持率と同じような普及率であること、
業界人として情けない限りである
いったい、いつから日本人は、
「世界に誇る敬語を使いこなせなくなった」のであろう?
「タバコ」に「お」を付けるというのは、
「ビール」に「お」を付けて「おビール」というのと同じ
以前は、夜の世界のお姉さまたちや旅館や、
料亭のお女将さんたちが使用していたが、
今や完全に死語となっているであろうと思っていた言葉が、
見事に「タバコ」という名詞で復活をはたしてきたのか?
お~い日本人!(私も含めて)、
いつからこんなに馬鹿になっちゃったの?
「タバコ」という名詞と「吸う」という動詞を使って、
何とか無理やり敬語の文章を作らなければならない
と考えたどこかの業界人が、
「おタバコ」と「お吸いになる」というワケのわからない言葉を発明し
(ノーベル文学賞ものだ)、
あれよあれよという間に業界に広がってしまったのであろう
それでは、このフレーズをどのような文章にすればよいのであろうか?
「タバコ」と「吸う」という言葉を何とか使うという「呪縛」から、
速やかに脱出できれば解答は簡単!
35歳以上の日本人であれば
「当たり前に使いこなせる日本語の常識」で、
「主語」と「述語」を入れ替えながら
入れ替え前の文章と同じ意味の文章を作るという、
「日本人であれば出来て当たり前の技」を使えば良い!
つまり、
「吸う」=喫煙、
「吸わない」=禁煙、
という 言葉に入れ替え れば簡単で
「お客様?」
「禁煙席と喫煙席をご用意しております」
「どちらがよろしいですか?」
なんと、美しい敬語の日本語!
このブログを読んだ業界人へ、
今日から速やかにトークマニュアルを変更することを、おすすめする!